VTuberの哲学をめぐるトークイベント(山野弘樹、富山豊、塗田一帆)

「分析哲学と文化をつなぐ」フィルカルより、最新号刊行記念イベントのご案内です。

山野弘樹著「VTuberはいかなる意味で二次元/三次元的な存在者なのか?」(『フィルカル』Vol. 8, No. 2)をめぐるトークイベントを下記の要項で開催いたします。

イベント概要

  • 日時:2023年9月1日(金)19:00~21:00
  • 形式:現地参加 or WEB配信のご視聴(ハイブリッド形式)
  • 会場:書店Plateau Books(三田線白山駅徒歩5分)
  • 配信URL:チケットをご購入の方にメールにて共有します。
  • お申し込み方法 :Peatixからどうぞ
  • 参加費:1,000円~2,530円まで。

イベント趣旨

近年、単なる趣味・娯楽の枠を超えて存在感を増しつつある、バーチャル・ユーチューバー(VTuber)。

哲学者の山野弘樹氏は、『フィルカル』に掲載された2本の論文で、この新しくも複雑な文化をどう捉え、どう語るのかという「VTuberの哲学」の諸問題に取り組んでいます。

  • 山野弘樹(2022年)「「バーチャルYouTuber」とは誰を指し示すのか?」『フィルカル』Vol. 7, No. 2, 226–263.
  • 山野弘樹(2023年)「VTuberはいかなる意味で二次元/三次元的な存在者なのか」『フィルカル』Vol. 8, No. 2, 244–280. 【試し読み版

Vol. 8, No. 2に掲載される新しい論文は、〈二次元的〉であると同時に〈三次元的〉であるVTuberの特殊な存在様式を、ゲーム実況という実践に注目して解明する意欲的な試みです。

今回のイベントでは、特にこの最新論文の話題はもちろん、広く「VTuberの哲学」の根本動機にいたるまで、幅広くお話いただきます。

登壇者には、山野弘樹氏に加え、フッサール現象学を専門とする哲学者・富山豊氏、
VTuber界隈で精力的に活躍する小説家・塗田一帆氏をお迎えします。

山野論文の全体像を浮き彫りにする、刺激的なディスカッションをくりひろげていただきます。

哲学・美学を専門とする人はもちろん、VTuberファンやビデオゲームファンまで、幅広い方にお楽しみいただけます。ぜひお気軽にご参加ください。

「VTuberの哲学」という新しいジャンルが誕生する瞬間をお見逃しなく。

登壇者プロフィール

山野弘樹(やまの ひろき)
東京大学(博士課程)。専門はポール・リクールの思想および「VTuberの哲学」。2019年、日本哲学会優秀論文賞受賞。2021年、日仏哲学会若手研究者奨励賞受賞。主著に『独学の思考法』(講談社現代新書、2022年)など。

富山豊(とみやま ゆたか)
千葉工業大学(准教授)。専門はフッサール現象学。単著に『フッサール:志向性の哲学』(青土社)、共著に『ワードマップ現代現象学:経験から始める哲学入門』(新曜社)など。

塗田一帆(ぬるた いっぽ)
単著に長編小説「鈴波アミを待っています」(早川書房)。共著に英会話教本「ホロリスニング ホロライブEnglish -Myth- と学ぶ不思議な世界の英会話!」(一迅社)。脚本にバーチャル朗読劇「これがバズったら死んでもいい」(にじさんじ)

チケット詳細

本イベントのチケットは3種類ご用意しております

※ご好評につき、現在WEB配信チケットのみでの受付となっております!

  1. 現地参加チケット🏢 ¥1,000
    対面会場(Plateau Books)にご来場のうえご観覧いただきます。
    ※席数に限りがございますので、先着15名様分のみの販売となります。

  2. WEB配信視聴チケット💻 ¥1,000
    イベントのリアルタイム配信をオンラインでご視聴いただきます。
    ※後ほど配信サイトのURLを送信します。
  3. WEB配信💻+最新号📖セット売り ¥2,530
    『フィルカル』Vol. 8, No. 2の冊子とWEB配信視聴チケットをセットでご購入いただけます。チケット代が無料になるお得なセットです。
    ※イベント当日までに確実に冊子をお届けするため、8/22(火)正午までで締め切らせていただきます。8/23(水)に東京からクロネコDM便にて発送します。通常2~4日で到着しますが、流通状況やお住まいの地域によっては、到着がおくれる可能性がございます。

🎁現地参加チケットをご購入された方には、ご希望に応じて最新号をセット売り相当の価格でお早目にご購入いただくプランを、チケット購入後にご案内します。(現地参加チケット+最新号で2,530円)

会場案内

会場は三田線白山駅徒歩5分の、「本屋Plateau Books」です。

追加情報

  • フィルカル公式noteで 「VTuberはいかなる意味で二次元/三次元的な存在者なのか」『フィルカル』8(2), 244–280. の【試し読み版】を公開しました。
  • フィルカル公式noteで山野弘樹さんご自身による 「VTuberはいかなる意味で二次元/三次元的な存在者なのか」 の【内容紹介記事】を公開しました。
  • フィルカル公式noteで登壇者・富山豊さんの「自著解説『フッサール―志向性の哲学』」『フィルカル』8(2), 340–346の【試し読み版】を公開しました。

ポップポータルメディア「KAI-YOU」さんのHPに掲載されました。

https://twitter.com/KAI_YOU_ed/status/1694612823819919485?s=20

VRニュースサイト「PANORA」さんのHPに掲載されました。

VTuber事務所「クォーツ」さんのHPに掲載されました。

みなさまのご協力に感謝いたします。

Vol. 8, No. 2を刊行いたします

分析哲学と文化をつなぐフィルカル、最新号『フィルカル Vol. 8 No. 2』が、8月31日(木)に発売となります。以下に、最新号の内容をご紹介いたします。

書影

内容紹介

分析哲学と文化をつなぐ哲学雑誌『フィルカル』の最新号(Vol. 8, No. 2)。

巻頭特集は「ELSIの流れのほとりにて(第2回)」。新技術にともなう「倫理・法・社会」を考える枠組み、ELSI。社会に潜在する捉えがたい多様性を現代アート分析をつうじて語りだす論考と、人文知を用いたELSI/RRIの実践を第一人者が語るインタビューの2本から。

特集2は好評「作者の意図、再訪(第2回)」。「芸術作品の意味は作者の意図次第で決まるのか?」という難問に、若手美学者が挑む。

小特集は「A. スリニヴァサン『セックスする権利』を読む」。話題のフェミニズム哲学書をめぐり、セックスする(される)権利、ポルノ、(性的)同意など、身近でリアルな諸問題に専門家が切り込む。

シリーズ「哲学とセーファースペース」では、哲学にかかわる女性のための自助グループ「WOMEN:WOVEN」が中心となって、哲学コミュニティに残る諸問題を、当事者の目線でリアルに伝えます。

そのほか、VTuberの存在性格をめぐる本格的な哲学論文や、アンスコムの未邦訳論文の翻訳など。専門家がつくる哲学誌フィルカルは、今号も哲学と文化の《今》を伝えます。

目次

特集1 ELSIの流れのほとりにて

  • はじめに…………佐藤 暁
  • 距離と異なる像 ………… 井出和希・菊池 遼
  • 標葉隆馬氏インタビュー ………… 佐藤 暁・長門裕介・朱 喜哲・標葉隆馬

特集シリーズ 作者の意図、再訪

  • 作者の意図と芸術解釈の目的 ………… 原 虎太郎
  • ハーシュにおける意図の概念 ………… 河合大介

特集2 アミア・スリニヴァサン『セックスする権利』を読む

シリーズ 哲学とセーファースペース

シリーズ ポピュラー哲学の現在

  • 対談「哲学と自己啓発の対話Ⅱ」第三回 ………… 稲岡大志(企画)/玉田龍太朗(企画)

『フィルカル』は、Amazonや一部大型書店、一部大学生協でお求めいただけます。

Vol. 8, No. 1を刊行いたします

分析哲学と文化をつなぐフィルカル、最新号『フィルカル Vol. 8 No. 1』が、4月30日(日)に発売となります。以下に、最新号の内容をご紹介いたします。

書影

内容紹介

分析哲学と文化をつなぐ哲学雑誌、「フィルカル」の最新号。刊行8年を迎える今号も、文化や社会に関するさまざまなトピックで哲学します。

巻頭を飾る特集は、「ELSIの流れのほとりにて」。新たな技術が社会に実装されるさいに生じる様々な問題を包括する概念 “ELSI”をめぐり、三人の研究者が〈人文・社会科学の内側から見たELSIのすがた〉を描きます。人文学の発展に向けた重要な証言と考察をお見逃しなく。

続いては、好評の選書企画「フィルカル・リーディングズ」。さまざまな分野の研究者や舞台俳優など総勢34名の評者が、近刊のお勧め本をご紹介。

さらに、特集「哲学とセーファースペース」では、アカデミアだけでなく、哲学対話や哲学カフェなども含めた「哲学の現場」で、どうすれば参加者が安心・安全に議論に参加できるか、その方法が模索されます。これまで聞き逃されてきた様々な声に耳を傾ける新しい試み。哲学コミュニティに関係する(したい)すべての人へ。

そのほか、恒例のシリーズに加え、石原諒太による本格論文「モラル・ベジタリアニズムを擁護する新しい論証」や、アンスコムの論文「The Two Kinds of Error in Action」の吉田廉による翻訳(本邦初!)、話題の本格解説「バーナード・ウィリアムズ入門」(好評三回目)など、注目記事が目白押しです。

ここでしか見れない、哲学研究の最新動向をお見逃しなく。

『フィルカル』は、Amazonや一部大型書店、一部大学生協でお求めいただけます。

Vol. 7, No. 3を刊行いたします

分析哲学と文化をつなぐフィルカル、最新号『フィルカル Vol. 7 No. 3』が、12月25日(日)に発売となります。以下に、最新号の内容をご紹介いたします。(目次はページ最下部)

書影

内容紹介

今号の巻頭を飾るのは、特集1「映画で倫理学:フィクションもまたドキュメンタリーである」。老いた母親と自閉症を抱える息子の日常を描いた映画『梅切らぬバカ』(出演:加賀まりこ、塚地武雅)の和島香太郎監督をお招きして、「障害」「家族」「ケア」などをテーマに哲学・倫理学研究者がお話を伺っています。障害を抱える人を撮るときや、作品の演出をするときに、つくり手に求められる倫理や生じた葛藤といったシリアスなテーマから、撮影中の裏話まで、和島監督に非常にオープンに語ってもらっていました。応用倫理に関心がある人はもちろん、映画製作に関心がある人も必見です。


特集2は「作者の意図、再訪」。「作者の意図は芸術解釈に関与するのか否か」は分析美学上の伝統的な問題のひとつですが、今回は、この意図論争を再活性化するべく、若手美学者二名による論考を掲載。なぜ解釈の適切さを気にするのか、解釈では何が問題になるのか、作者の発言をどう受け止めるべきか。意図論争の「いま」を知ることのできる質の高い特集となっています。

特集3は「小山虎『知られざるコンピューターの思想史』」。分析哲学の歴史をヨーロッパからアメリカへたどりつつ、最終的にはコンピューターの歴史にまでつなげる同書は、「文化としての分析哲学」をとらえることをひとつの課題としてきた本誌にとっても学ぶべきものが多く含まれています。今回は、出版の経緯や同書の内容、叙述の仕方等々について、著者の小山虎氏へ同書インタビューを行いました。また本特集後半では、同書の理解を助ける書評記事も掲載しています。 そのほか新しく始まる「シリーズ 哲学の居場所を探る」では本誌の『ここは今から倫理です。』特集チームが中心となって、哲学研究のアウトリーチ活動について探っていきます。好評のバーナード・ウィリアムズ入門は今回が第二回。「シリーズ ポピュラー哲学の現在」も連載中。そのほか報告、レビュー、自著紹介、コラムも充実しています。

『フィルカル』は、Amazonや一部大型書店、一部大学生協でお求めいただけます。

試し読みはこちらから↓

目次

特集1 映画で倫理学
序文(佐藤 靜)
「フィクションもまたドキュメンタリーである 和島香太郎監督『梅切らぬバカ』をめぐって」(上村 崇・佐藤 靜・谷田雄毅・吉川 孝)

特集2 作者の意図、再訪
「作者の意図はなぜ芸術解釈の問題になるのか」(村山正碩)
「創造的行為における意図とその明確化」(村山正碩)
「制度は意図に取って代われるのか」(銭 清弘)

特集シリーズ 小山虎『知られざるコンピューターの思想史』
序文(長田 怜)
小山虎氏著者インタビュー『知られざるコンピューターの思想史―アメリカン・アイデアリズムから分析哲学へ』(PLANETS、2022年)
小山虎『知られざるコンピューターの思想史―アメリカン・アイデアリズムから分析哲学へ』書評(村上祐子)

シリーズ 哲学の居場所を探る
「シリーズを始めるにあたって」(稲岡大志)
インタビュー第1回 『フィルカル』統括編集長 長田 怜
「哲学の居場所を探るために」(稲岡大志)

シリーズ 哲学への入門
「バーナード・ウィリアムズ入門 第2回」(渡辺一樹)

シリーズ ポピュラー哲学の現在
対談「哲学と自己啓発の対話Ⅱ」第一回(企画:稲岡大志/文責:玉田龍太朗)

報告
「これが高校生の本音?!10代に哲学が広がる可能性」(和辻 龍)

レビュー
「モンテーニュの〈魂〉の哲学 大西克智『『エセー』読解入門―モンテーニュと西洋の精神史』(講談社、2022年)書評」(筒井一穂)

自著紹介
「自著解説『ハイデッガーの超越論的な思索の研究』について」(丸山文隆)
「『「美味しい」とは何か』で消化できなかった話」(源河 亨)
「『哲学の門前』余滴」(吉川浩満)

訳者による紹介
「ノエル・キャロル『ホラーの哲学』なぜ怖いものが見たいのか」(高田敦史)

編者による紹介
「稲岡大志・森功次・長門裕介・朱喜哲編『世界最先端の研究が教える すごい哲学』」(長門裕介)

コラム
「新海誠が苦手だ」(森 功次)

小山虎『知られざるコンピューターの思想史 アメリカン・アイデアリズムから分析哲学へ』(PLANETS、2022年)研究会イベント

「分析哲学と文化をつなぐ」フィルカルより、研究会イベントのご案内です。「「哲学は人生の必修科目か? ―『ここは今から倫理です。』から考える―」」以来約1年ぶりとなるオンラインイベントを下記の要項で開催いたします。

イベント概要

  • 日時:2022年11月19日(土)20:00~22:30
  • 場所:Zoomを利用したオンライン開催
  • お申し込み方法 :こちらのGoogle フォームよりお申込みください。
  • 参加費:無料
  • 内容:登壇者による発表と、発表を踏まえた小山氏とのディスカッション
  • ご質問の受付:当日はこちらのGoogle フォームから皆様の質問を受け付けます。

イベント趣旨

小山虎『知られざるコンピューターの思想史 アメリカン・アイデアリズムから分析哲学へ』(PLANETS、2022年)は、ヨーロッパ哲学史、アメリカ哲学史、コンピューターの歴史といった広い範囲の内容をカバーし、それらの知られざるつながりを丹念に解き明かす点が、ひとつの魅力となっています。研究会では、それぞれの分野に詳しい識者をお呼びし、同書で描かれた歴史の裏側にあるさらなる「知られざる歴史」を発表いただくことによって、同書で惹起される読者の関心をさらに刺激したいと考えています。

本イベントの模様は、2023年4月刊行予定の『フィルカルVol. 8 No. 1』にて特集記事として掲載の予定です。

なお12月中旬に刊行を予定しております 『フィルカル Vol. 7 No. 3』でも、著者の小山虎先生へのインタビューのほか、村上祐子先生(立教大学)による同書の書評を掲載する予定になっております。

タイムスケジュール

20:00-20:05 挨拶(司会:酒井泰斗、フィルカル編集長:長田怜)
第一部 ヨーロッパ編
20:05-20:25 発表①中井杏奈
第二部 アメリカ編
20:25-20:45 発表②入江哲朗
20:45-21:00 休憩 
第三部 コンピューター編
21:00-21:20 発表③前山和喜
21:20-21:40 発表④高田敦史
21:40-21:50 コメント 野坂しおり
21:50-22:15 質疑応答(各発表にたいする小山虎からの応答含む)

登壇者プロフィール

小山虎(こやまとら)
山口大学時間学研究所准教授。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程を修了後、日本学術振興会特別研究員PD(慶應義塾大学文学部)、米国ラトガース大学哲学科客員研究員、大阪大学大学院基礎工学研究科特任助教などを経て現職。専門は分析形而上学、ロボット哲学。編著に『信頼を考える:リヴァイアサンから人工知能まで』(勁草書房, 2018年)、訳書にデイヴィッド・ルイス『世界の複数性について』(共訳, 名古屋大学出版会, 2016年)など。

<発表者>

中井杏奈(なかいあんな)
1985年生まれ。専門は中東欧現代史、思想史。中央ヨーロッパ大学 歴史学部(ウィーン/ブダペスト)後期博士課程 (単位取得満期退学)。東京外国語大学「公共圏の歴史」プログラム・非常勤講師および同大学海外事情研究所研究員等。近著: 「ウクライナの隣人としてのポーランド–戦後ポーランド知識人の思想と行動から辿る二国間関係」『現代思想』2022年5月臨時増刊特集号掲載(青土社)Voicing Memories, Resurfacing Identity: Cases of the Twenty-First Century Literature from Eastern and East-Central Europe)With Aleksandra Konarzewska(Vernon Press, Forthcoming)

入江哲朗(いりえてつろう)
1988年生まれ。日本学術振興会特別研究員(PD)。アメリカ思想史を研究するかたわら、映画批評も執筆。著書に『火星の旅人——パーシヴァル・ローエルと世紀転換期アメリカ思想史』(青土社、2020年、表象文化論学会賞奨励賞受賞)など。訳書にジェニファー・ラトナー゠ローゼンハーゲン『アメリカを作った思想——五〇〇年の歴史』(ちくま学芸文庫、2021年)など。

前山和喜(まえやまかずき)
1994年生まれ。専門は日本計算史。「計算」や「デジタル」の言葉の多義性を切り口にして日本の歴史を研究。工学院大学、関西大学大学院、日本科学未来館科学コミュニケーター職を経て、現在は総合研究大学院大学文化科学研究科日本歴史研究専攻(国立歴史民俗博物館で博士後期課程)、工学院大学情報学部非常勤講師・客員研究員、国立情報学研究所リサーチアシスタント。

高田敦史(たかだあつし)
1982年生まれ。専門は、美学、特にフィクションの哲学。論文に「スキャンロンの価値の反目的論」(『Contemporary and Applied Philosophy』13号、2022年)など。訳書にノエル・キャロル『ホラーの哲学——フィクションと感情をめぐるパラドックス』(フィルムアート、2022年)。

<コメンテーター>

野坂しおり(のさかしおり)
フランス社会科学高等研究院(EHESS)博士課程 医療・科学・健康・精神保健・社会問題研究センター(CERMES3)所属。パリ・シテ大学非常勤講師。研究分野は科学史・医学史。日欧における近代細菌学と感染症対策の変容を専門とする。訳書にクリストフ・ボヌイユ、ジャン=バティスト・フレソズ『人新世とは何か―“地球と人類の時代”の思想史』(青土社、2018年)。

<司会>

酒井泰斗(さかいたいと)
会社員。ルーマン・フォーラム管理人(socio-logic.jp)。関心領域は道徳科学の歴史、社会科学方法論争史、20世紀中葉の合衆国における行動科学の盛衰。共著に『ワードマップ エスノメソドロジー』(新曜社、2007年)、『概念分析の社会学』(ナカニシヤ出版、2009年)、『信頼を考える』(勁草書房、2018年)、『在野研究ビギナーズ』(明石書店、2019年)など。

発表者要旨を公開しました(2022/11/14追記)