フィルカルとは
「哲学」と聞いて、人は何を思い浮かべるでしょうか。
ソクラテス?デカルト?カント?
もちろん、これらの大思想家の考えを解釈することも哲学なのですが、
世の中にはそれとはアプローチのしかたの違う哲学が存在します。
その哲学とは、現在もっとも勢いのあるタイプの哲学、
明晰な論理展開を旨とする、分析哲学という哲学です。
さまざまな問いに対してすべて一から分析していく。
考えたい問題を考えるためのツールを提供する。
それが、分析哲学の姿勢です。
『フィルカル』では、分析哲学に焦点をあて、
ハイカルチャーからサブカルチャーまで、さまざまな文化を
分析哲学のツールを使って分析していきます。
これまでとは異なる新しい切り口からの議論を知ることで、
文化に触れたときにより深い知的体験を得られることでしょう。
さらにまた、分析哲学自体も、文化のひとつとして味わえるようになるはずです。
『フィルカル』では、この新しい試みを
若い世代の哲学者たちとともに、定期的に展開していく予定です。
主な内容
『フィルカル』では「分析哲学と文化をつなぐ」をテーマにさまざまな記事を掲載しています。
解説記事「哲学への入門」
哲学の入門的なトピックを、数回にわたってわかりやすく解説します。
解説論文「研究への招待」
分析哲学の研究最前線をサーヴェイしてお伝えします。
イベント
一般向けに開催されたイベントでの生き生きした議論を記録します。
論文、論考
本誌の「核」となる部分で、以下の2つのパートから成ります。分析哲学と文化を両方向からつなぐ試みを展開しています。
- 文化の分析哲学(Analytic Philosophy of Culture)
- 文化としての分析哲学(Analytic Philosophy as a Culture)
『フィルカル』では学術的な議論水準・体裁で書かれた考察を「論文」、もう少し柔らかい体裁で書かれた考察を「論考」と区分しています。
報告「社会と哲学」
哲学と社会との関係を現場報告とともに考察します。
コラムとレビュー
哲学を知る人たちが、世の中のことを語るコラムと、世の中の作品について語るレビューです。