Vol. 1, No. 2が刊行されました。

分析哲学と文化をつなぐ雑誌『フィルカル』のVol. 1, No. 2を9月30日に刊行いたしました。
このことを皆様にご報告でき、編集部一同、たいへん嬉しく思います。
今号では「書簡」と「翻訳論文」のカテゴリが追加されるなど、より多彩な内容となっております。
ぜひお手にとって議論にご参加ください。

目次

哲学への入門
「自由論入門 第2回」(高崎 将平)

文化としての分析哲学
●特集シリーズ:分析哲学とモダニズム
論文「モダニズムの地平」(要 真理子)

文化の分析哲学
論文「キャラクタは重なり合う」(松永 伸司)
論文「堀江由衣をめぐる試論」(稲岡 大志)
論文「槇原敬之の倫理学」(大谷 弘)
書簡「「声優と表現の存在論」をめぐる往復書簡」(滝沢 正之、佐藤 暁)

翻訳
翻訳論文「美学における理論の役割」(モリス・ワイツ)(松永 伸司 訳)

コラムとレビュー
連載コラム「生活が先、人生が後」(長門 裕介)
レビュー「トム・ムーア監督『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』」(小倉 健太郎)
レビュー「水木しげる『人生をいじくり回してはいけない』」(八重樫 徹)
レビュー「TOKYO MX2、東海テレビ『みうらじゅん&安斎肇のゆるキャラに負けない!』」(長田 怜)

投稿募集中

編集部では次号へ向け、分析哲学と文化をテーマとした原稿を募集しています。

投稿締切:2016年12月31日(土)
投稿先:philcul[at]myukk.org(「at」を「@」に変えてください)
原稿は、メールの件名に「フィルカル投稿」と明記したうえで、添付ファイルでお送りください。

投稿の詳細については「投稿募集」ページをご覧ください。
熱意のこもった原稿をお待ちしております。

Vol. 1, No. 1が刊行されました。

Vol. 1, No. 1

P.2    『フィルカル』創刊にあたって
—分析哲学と文化を結ぶ—
P.6    『フィルカル』の構成

哲学への入門
P.12    自由論入門 第1回(高崎 将平)

文化としての分析哲学
●特集シリーズ:分析哲学とモダニズム
P.42    分析哲学とモダニズム(長田 怜)
P.68    美術におけるモダニズム—グリーンバーグからイヴ=アラン・ボワへ—(河合 大介)
P.84    モダニズムの絵画はいかにして絵画を批判しうるか—ネルソン・グッドマンの記号理論から考える—(松本 大輝)

文化の分析哲学
P.112    文化に入り行く哲学—デイヴィドソンの言語哲学の限界をめぐって—(古田 徹也)
P.142    何が可笑しいのか—ユーモアを説明することの意味について—(八重樫 徹)
P.160    声優と表現の存在論—〈棒〉とは誰か—(佐藤 暁)

社会と哲学
P.178    哲学専攻の者から見た会社という社会(さとひろ)

コラムとレビュー
P.196    連載「生活が先、人生が後」第1 回 君が望む罪悪感(長門 裕介)
P.202    地下沢中也『預言者ピッピ』(佐藤 暁)
P.204    横山順一『輪廻する宇宙―ダークエネルギーに満ちた宇宙の将来』(八重樫 徹)
P.208    沖縄で出会った独特の建物(長田 怜)
P.210    共有される私的記憶—新宿西口「私の志集」—

『フィルカル』創刊!

Vol. 1, No. 1

新たな時代の哲学の文化を、分析哲学とともに!

「分析哲学と文化をつなぐ」雑誌が創刊されました。

「哲学」と聞いて、人は何を思い浮かべるでしょうか。
ソクラテス?デカルト?カント?

もちろん、これらの大思想家の考えを解釈することも哲学なのですが、
世の中にはそれとはアプローチのしかたの違う哲学が存在します。

その哲学とは、現在もっとも勢いのあるタイプの哲学、
明晰な論理展開を旨とする、分析哲学という哲学です。

さまざまな問いに対してすべて一から分析していく。
考えたい問題を考えるためのツールを提供する。
それが、分析哲学の姿勢です。

『フィルカル』では、分析哲学に焦点をあて、
ハイカルチャーからサブカルチャーまで、さまざまな文化を
分析哲学のツールを使って分析していきます。

これまでとは異なる新しい切り口からの議論を知ることで、
文化に触れたときにより深い知的体験を得られることでしょう。
さらにまた、分析哲学自体も、文化のひとつとして味わえるようになるはずです。

『フィルカル』では、この新しい試みを
若い世代の哲学者たちとともに、定期的に展開していく予定です。