Vol. 9, No. 1 を刊行いたします

分析哲学と文化をつなぐフィルカル、最新号『フィルカル Vol. 9 No. 1』が、4月30日(火)に発売となります。

書影

内容紹介

分析哲学と文化をつなぐ哲学雑誌「フィルカル」の最新号(Vol. 9, No. 1)。

特集「分析的ヒューム研究」ではヒューム哲学のアクチュアリティを、気鋭の若手哲学者が描きだします。

特集「スタンリー・カヴェル」では、アメリカとヨーロッパを横断し、哲学と文学を行き来するカヴェル独特の思考を複眼的に論じぬき、待望の翻訳が刊行される主著『理性の呼び声』の核心に迫ります。

小特集「著者自身による外国語論文紹介」では、国際的な哲学研究の最前線を紹介すると同時に、外国語ジャーナルに投稿するさいのアドバイスをふくむ実用的な記事が並びます。

シリーズは、映像作家の小森はるか監督のロングインタビュー、「てつがくやさん」として哲学カフェや哲学プラクティスに取りくむ松川えり氏のインタビュー、そして映画『ぼくたちの哲学教室』の翻訳監修者による論考など。新刊紹介・書評では、計11冊の新刊を若手研究者がたっぷりレビューします。専門家がつくる哲学誌フィルカル、今号も哲学と文化の《今》を伝えます。

目次

目次1
目次2

特集:分析的ヒューム研究

  • 趣意文(高萩智也)【試し読み
  • 高萩智也「「誇り」とは何か―デイヴィドソンのヒューム“解釈”を擁護する」
  • 鵜殿 憩「ヒュームの社会的認識論とアクラシアの問題」
  • 相松慎也「ヒュームの道徳的錯誤説―概念と実質の齟齬を経験論的に構成する試み」

特集:スタンリー・カヴェル

  • 趣意文(吉田 廉)【試し読み
  • 荒畑靖宏「すぐれて哲学的な概念としての〈セカイ〉」 【試し読み
  • 佐藤光重「哲学者の内なる私/私の内なる哲学者 ―スタンリー・カヴェルの『ウォールデン』論」
  • 筒井一穂「カヴェルの懐疑主義批判を読む―デカルト、シェイクスピア、そして近世の懐疑主義」
  • スタンリー・カヴェル、伊藤迅亮訳:翻訳「言うことは意味することでなければならないか」(上) 【試し読み

小特集:著者自身による外国語論文紹介

  • 企画主旨(森 功次)【試し読み
  • 秋葉剛史「真理の多元主義と真理付与者の理論」
  • 植村玄輝「日本における現象学―応用分野における受容に焦点をあてた小史」
  • 銭 清弘「芸術カテゴリーについての制度理論」
  • 谷田雄毅「ルールとポイント―「意味」の概念はどのような機能を果たすのか」
  • 宮園健吾・飯塚理恵「集団の認識的悪徳についての集団同一化説」

シリーズ 哲学とセーファースペース

  • 哲学・子ども・政治―映画『ぼくたちの哲学教室』とセーファースペース(後半) 西山 渓

シリーズ 哲学の居場所を探る

  • インタビュー第3回(前半) 松川えり(てつがくやさん)

シリーズ 映画で倫理学

  • カメラをむけることの倫理―小森はるか作『息の跡』、『空に聞く』、そして『二重のまち/交代地のうたを編む』 上村 崇・佐藤 靜・谷田雄毅・吉川 孝

シリーズ ポピュラー哲学の現在

  • 対談「哲学と自己啓発の対話Ⅱ」第五回 企画:稲岡大志/文責:玉田龍太朗

連載

  • 企業研修に見る若手社会人の哲学?!―「仕事」とは何か? 和辻 龍
  • イベント報告 古田徹也×大谷弘 トークイベント 吉田廉
  • 自著紹介 『道徳はなぜ価値判断の問題になるのか―ヘアの道徳哲学と好敵手たち』(名古屋大学出版会、2023年)冨田絢矢
  • 自著紹介 『ブルーフィルムの哲学―「見てはいけない映画」を見る』(NHK出版、2023年) 吉川 孝
  • 訳者による紹介 J・ディクソン『法哲学の哲学―法を解明する』(勁草書房、2024年) 伊藤克彦
    訳者による紹介 M・スチュワート『マネジメント神話―現代ビジネス哲学の真実に迫る』(明石書店、2024年) 稲岡大志
  • 監訳書紹介   『誤謬論入門―優れた議論の実践ガイド』で議論研究を考え、議論教育を教えるときにわたしの語ること(後編) 小西卓三
  • 編者による紹介 『人生の意味の哲学入門』(春秋社、2023年) 蔵田伸雄
  • レビュー      M・ガブリエル『超越論的存在論―ドイツ観念論についての試論』(人文書院、2023年) 岡部幹伸
  • レビュー     『人生の意味の哲学入門』(春秋社、2023年)―「新たな別の生を生む/産む・育てる者」の視点から「この子ども」の生の意味を考える 坂本美理
  • レビュー      野本和幸『カントと分析哲学』(勁草書房、2023年) 片山光弥
  • レビュー      次田 瞬『意味がわかるAI入門―自然言語処理をめぐる哲学の挑戦』(筑摩書房、2023年) 竹下昌志
  • レビュー      N・スタンリック『アメリカ哲学入門』藤井翔太訳(勁草書房、2023年) 安永光希 

ご購入はAmazon、一部書店、一部大学生協で。

上野修『「スピノザと〈私〉のありか」 (『フィルカル』Vol.8, No. 3刊行記念イベント)を開催します

イベントのご予約はこちら (予約サイト) から!

2023年12月、哲学の雑誌『フィルカル』(Vol.8, No. 3)が発売されました。
その特集「分析的スピノザ研究」では、英語圏でのスピノザ研究の現状が見通しよく整理されています。
寄稿者のひとりである上野修さん(大阪大学)をお招きし、スピノザについてのトークイベントを開催します。

哲学の歴史に、「彗星」のごとく現れた特異な哲学者、スピノザ。

『スピノザ全集』(岩波書店、2022年〜)の刊行開始以来、にわかに注目を集めているスピノザ哲学は、とにかく難解なことでも知られています。
独特な思想のゆえに「とっつきにくい」印象のスピノザですが、このイベントでは、『エチカ』の編訳者である上野さんが、スピノザの哲学をていねいに論じます。

上野さんの研究テーマでもある〈私〉の問題に焦点を合わせて見ることで、スピノザがなにを言いたかったのかが、きっとわかってくるはず。
また、スピノザ哲学と現代の哲学(ラカン・デイヴィドソン)の接点や、上野さん自身の研究・思索の展開(永井均・入不二基義・青山拓央との〈私〉の哲学をめぐる対話)など、ここでしか聞けない貴重なお話をたっぷり伺います。

イベント内容詳細

趣意文(画像をクリックするとPDFが閲覧できます)

チケット案内

  • 来店参加 2,750円(税込)¥2,750
  • 配信参加 1,650円(税込)¥1,650
  • セット券A 1,650円+書籍『スピノザ全集Ⅲ エチカ』5,280円+配送手数料520円
  • セット券B 1,650円+書籍『スピノザ全集Ⅲ エチカ』5,280円+配送手数料520円 
  • セット券C 1,650円+雑誌『フィルカル(Vol.8, No. 3)』2,530円

※詳細はこちら (予約サイト)

会場案内

本屋B&B
東京都世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F

ご参加者さま限定、質問フォームを設置

チケットをご購入の方には、上野先生への質問を募集いたします。
質問はチケットお申込みフォームまたは質問受付フォームからよりお寄せください。
スピノザにかぎらず、哲学全般にかかわる質問、上野先生の研究遍歴に関する質問など、この機会に聞いてみたいことをぜひご質問ください。
※イベントの質疑の時間に、司会者が代読させていただきます。
※イベントは時間に限りがございますので、すべての質問にお答えできるとは限りません。
※読み上げる順番は内容に応じて運営が判断いたします。
※読み上げに際して、適宜質問文を要約・省略することがございます。ご了承ください。

出演者プロフィール

上野修(うえの・おさむ)
大阪大学名誉教授。専門は西洋近世哲学。著書に『スピノザの世界』(講談社、2005年)、『デカルト、ホッブズ、スピノザ』(講談社、2011年)、『哲学者たちのワンダーランド 様相の十七世紀』(講談社、2013年)、『スピノザ『神学政治論』を読む』(筑摩書房、2014年)。共著に、永井均・入不二基義・上野修・青山拓央『〈私〉の哲学を哲学する』(春秋社、2010/2022年)など。
現在、『スピノザ全集』(岩波書店、2022年~)の編纂、および第3巻『エチカ』と第5巻『神、そして人間とその幸福についての短論文』の翻訳をつとめる。

コーディネーター
筒井一穂(東京大学大学院人文社会系研究科・フィルカル編集部)
research map

お問い合わせ

本イベントに関するお問い合わせは、基本的に会場である本屋B&Bまでお願いします。

Vol. 8, No. 3を刊行いたします

分析哲学と文化をつなぐフィルカル、最新号『フィルカル Vol. 8 No. 3』が、12月20日(水)に発売となります。

書影
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内容紹介

分析哲学と文化をつなぐ哲学雑誌「フィルカル」の最新号(Vol. 8, No. 3)。

特集「大澤絢子著『「修養」の日本近代』」では、修養・自己啓発・〈宗教っぽいもの〉をめぐり、現代人の「自分磨き」の精神構造に迫ります。 赤江達也(社会学・関西学院大学)、島薗進(宗教学・東京大学名誉教授)ほか幅広い分野から集まった書き手が「修養」を考える。

特集「スピノザと分析哲学」では、合理主義の〈彗星〉スピノザを、現代英米哲学の視点から解きほぐす。ドゥルーズともゲル―ともちがう、アクチュアルなスピノザ像が浮かび上がる。上野修(大阪大学名誉教授)をはじめ、今日のスピノザ研究をリードする論者が集う。

特集「恋愛とセックスの哲学」では、セックスの価値、性的モノ化、第三者との性的関係などをめぐる最新の哲学的議論を展開。ネーゲル、ソーブル、ヌスバウム、ハルワニ —— いま読まれるべき哲学書への導入にも。

小特集「『ライプニッツ著作集』編集逸話」では、十川治江(工作舎)がライプニッツの魅力を語り、酒井潔(学習院大学名誉教授)が『著作集』監訳の舞台裏を振り返る。

映画『ぼくたちの哲学教室』をめぐる論考や、VTuberの存在性格をめぐる本格論文、バーナード・ウィリアムズの入門記事、そのほか新刊レビュー多数。専門家がつくる哲学誌フィルカル、今号はかつてない重厚感で、哲学と文化の《今》を伝えます。

目次

目次1
目次2

特集:修養・自己啓発・〈宗教っぽいもの〉:大澤絢子著『「修養」の日本近代』書評会

  • 赤江達也 : 「メディア宗教」研究の展開——修養と宗教を問いなおす
  • 酒井泰斗 : 〈宗教っぽいもの〉の社会学のために
  • 坂本慎一 : 松下幸之助論から見た意義と発展の可能性
  • 島薗進 : 「修養」と近代日本人の自己陶冶——大澤絢子著『「修養」の日本近代:自分磨きの1 5 0 年をたどる』( N H K 出版、2 0 2 2 年)書評
  • 大澤絢子 : 著者からのレスポンス

特集:分析的スピノザ研究

  • 趣意文(立花達也)
  • 上野修 : 分析哲学とスピノザ?
  • 立花達也 : 分析的スピノザ研究の古典を読む——一元論と必然主義の観点から
  • 木島泰三 : 分析形而上学を手引に「スピノザの力の形而上学」を見いだすまで
  • 林智行 : スピノザにおける内在的性質と外在的性質——傾向性主義・存在的構造実在論

特集:恋愛とセックスの哲学

  • 企画主旨——恋愛とセックスの哲学(岡本慎平)
  • 岡本慎平 : 恋愛と性的問題はどのように哲学的主題となったのか——セックス哲学小史
  • 鈴木英仁 : 性的モノ化とはなにか、(不正だとして)なぜ不正なのか
  • 尾崎健太郎 : 恋愛の哲学におけるセックスについて

小特集:『ライプニッツ著作集』編集逸話

  • 稲岡大志・筒井一穂 : 序文
  • 十川治江 : 普遍の夢を追いつづける——『ライプニッツ著作集』編集逸話
  • 酒井潔 : 『ライプニッツ著作集』——ハノーファーから思い出すままに

シリーズ:哲学とセーファースペース

  • 西山渓 : 哲学・子ども・政治——映画『ぼくたちの哲学教室』とセーファースペース(前半)

投稿論文

  • 篠崎大河 : バーチャル YouTuber の形而上学——配信者説を擁護する

哲学への入門

  • 渡辺一樹 : 「バーナード・ウィリアムズ入門」第4回

  • 【イベント報告】筒井一穂 : VTuberの哲学――VTuberとビデオゲームの世界
  • 【連載】和辻龍 : これが高校生の本音?!――本当の自分を知っている?
  • 【対談】玉田龍太朗 : 「哲学と自己啓発の対話」Ⅱ・第4回
  • 【応答】井頭昌彦 : ガダマーから飛んでくるであろう問いは(今のところどれくらい)現代の社会科学方法論争に刺さっているのか
  • 【紹介】清水雄也 : 井頭昌彦(編著)『質的研究アプローチの再検討——人文・社会科学からEBPs まで』」
  • 【レビュー】吉田廉 : 古田徹也『謝罪論』(柏書房、2023年)
  • 【紹介】大谷弘 : 『道徳的に考えるとはどういうことか』(筑摩書房、2023年)
  • 【紹介】藤木篤 : 松田毅・藤木篤・新川拓哉編『3 S T E Pシリーズ[ 6 ] 応用哲学』( 昭和堂、2023年)
  • 【紹介】小西卓三 :『誤謬論入門——優れた議論の実践ガイド』で議論研究を考え、議論教育を教えるときにわたしの語ること( 前編)

ご購入はAmazon、一部書店、一部大学生協で。

古田徹也『謝罪論』×大谷弘『道徳的に考えるとはどういうことか』トークイベント

古田徹也『謝罪論』×大谷弘『道徳的に考えるとはどういうことか』トークイベント

フィルカルでは古田徹也『謝罪論』(柏書房)と大谷弘『道徳的に考えるとはどういうことか』(ちくま新書)の刊行を記念して、著者トークイベントを開催します。

取り返しのつかないことをしてしまったとき、従うべきルールにどうしても納得できないとき、許せなかった人を許そうと思ったとき、感情が理屈に追いつかないとき……。割り切れない現実に、私たちはどう向き合えばいいのか? 「とりあえずこうしておけば安心」という共通認識のない世界で、開き直るのでも、萎縮するのでもなく他者と関わって生きていくために。ウィトゲンシュタイン研究者としても知られる二人の哲学者が、道徳的思考の「絡まり合う糸」を解きほぐす。

本イベントは、各書を未読の方でも十分に楽しめる内容となっております。会場席数には限りがありますので、はやめの予約をおすすめします。(オンライン配信およびアーカイブ視聴あり)

開催概要

  • タイトル:古田徹也『謝罪論』×大谷弘『道徳的に考えるとはどういうことか』トークイベント
  • 日時:11月18日(土)19:00~21:00
  • 形式:現地参加 or WEB 配信(ハイブリッド形式)
    • ※YouTube でのオンライン配信、終了後 2023/12/18 までアーカイブをご視聴可能です。
  • 会場:エスパス・ビブリオ(御茶ノ水)
  • 登壇者:古田徹也、大谷弘
  • 参加費:会場2000円、WEB配信1000円。※いずれも税込。
  • 申し込み方法:Peatix よりどうぞ。

チケット詳細

  • 現地参加(メール予約・現地精算 OR Peatix 支払い) ¥2,000
    • 会場(エスパス・ビブリオ)に当日ご来場のうえご観覧いただきます。
    • エスパス・ビブリオまでメール(info@espacebiblio.jp)でご予約ください(事前予約必須:お名前とイベント名をメールでお伝え下さい)。お支払いは当日、会場で受け付けます。
    • または、現地会場参加チケットを Peatix からご購入ください。
  • WEB配信視聴チケット(Peatix 支払い) ¥1,000
    • イベントのリアルタイム配信をオンラインでご視聴いただきます。
    • チケットは Peatix からご購入ください。
    • イベント当日(11/18)の 18:00 に、配信サイトの URL を、Peatix のメッセージを用いてご案内します。Peatix アプリまたはご登録のメールアドレスを必ずご確認ください。

登壇者プロフィール

古田徹也(ふるた・てつや)
1979年、熊本県生まれ。東京大学(准教授)。専門は哲学・倫理学。『言葉の魂の哲学』で第41回サントリー学芸賞受賞。その他の著書に、『それは私がしたことなのか』(新曜社)、『ウィトゲンシュタイン 論理哲学論考』(角川選書)、『不道徳的倫理学講義』(ちくま新書)、『はじめてのウィトゲンシュタイン』(NHKブックス)、『いつもの言葉を哲学する』(朝日新書)、『このゲームにはゴールがない』(筑摩書房)など。訳書に、ウィトゲンシュタイン『ラスト・ライティングス』(講談社)など。

大谷弘(おおたに・ひろし)
1979年、京都府生まれ。東京女子大学(准教授)。専門は西洋哲学。著書に『入門講義 ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』』(筑摩選書)、『ウィトゲンシュタイン 明確化の哲学』(青土社)などが、訳書に『ウィトゲンシュタインの講義 数学の基礎篇 ケンブリッジ1939年』(共訳、講談社学術文庫)。

会場案内

エスパス・ビブリオ (https://www.espacebiblio.jp/)

VTuberの哲学をめぐるトークイベント(山野弘樹、富山豊、塗田一帆)

「分析哲学と文化をつなぐ」フィルカルより、最新号刊行記念イベントのご案内です。

山野弘樹著「VTuberはいかなる意味で二次元/三次元的な存在者なのか?」(『フィルカル』Vol. 8, No. 2)をめぐるトークイベントを下記の要項で開催いたします。

イベント概要

  • 日時:2023年9月1日(金)19:00~21:00
  • 形式:現地参加 or WEB配信のご視聴(ハイブリッド形式)
  • 会場:書店Plateau Books(三田線白山駅徒歩5分)
  • 配信URL:チケットをご購入の方にメールにて共有します。
  • お申し込み方法 :Peatixからどうぞ
  • 参加費:1,000円~2,530円まで。

イベント趣旨

近年、単なる趣味・娯楽の枠を超えて存在感を増しつつある、バーチャル・ユーチューバー(VTuber)。

哲学者の山野弘樹氏は、『フィルカル』に掲載された2本の論文で、この新しくも複雑な文化をどう捉え、どう語るのかという「VTuberの哲学」の諸問題に取り組んでいます。

  • 山野弘樹(2022年)「「バーチャルYouTuber」とは誰を指し示すのか?」『フィルカル』Vol. 7, No. 2, 226–263.
  • 山野弘樹(2023年)「VTuberはいかなる意味で二次元/三次元的な存在者なのか」『フィルカル』Vol. 8, No. 2, 244–280. 【試し読み版

Vol. 8, No. 2に掲載される新しい論文は、〈二次元的〉であると同時に〈三次元的〉であるVTuberの特殊な存在様式を、ゲーム実況という実践に注目して解明する意欲的な試みです。

今回のイベントでは、特にこの最新論文の話題はもちろん、広く「VTuberの哲学」の根本動機にいたるまで、幅広くお話いただきます。

登壇者には、山野弘樹氏に加え、フッサール現象学を専門とする哲学者・富山豊氏、
VTuber界隈で精力的に活躍する小説家・塗田一帆氏をお迎えします。

山野論文の全体像を浮き彫りにする、刺激的なディスカッションをくりひろげていただきます。

哲学・美学を専門とする人はもちろん、VTuberファンやビデオゲームファンまで、幅広い方にお楽しみいただけます。ぜひお気軽にご参加ください。

「VTuberの哲学」という新しいジャンルが誕生する瞬間をお見逃しなく。

登壇者プロフィール

山野弘樹(やまの ひろき)
東京大学(博士課程)。専門はポール・リクールの思想および「VTuberの哲学」。2019年、日本哲学会優秀論文賞受賞。2021年、日仏哲学会若手研究者奨励賞受賞。主著に『独学の思考法』(講談社現代新書、2022年)など。

富山豊(とみやま ゆたか)
千葉工業大学(准教授)。専門はフッサール現象学。単著に『フッサール:志向性の哲学』(青土社)、共著に『ワードマップ現代現象学:経験から始める哲学入門』(新曜社)など。

塗田一帆(ぬるた いっぽ)
単著に長編小説「鈴波アミを待っています」(早川書房)。共著に英会話教本「ホロリスニング ホロライブEnglish -Myth- と学ぶ不思議な世界の英会話!」(一迅社)。脚本にバーチャル朗読劇「これがバズったら死んでもいい」(にじさんじ)

チケット詳細

本イベントのチケットは3種類ご用意しております

※ご好評につき、現在WEB配信チケットのみでの受付となっております!

  1. 現地参加チケット🏢 ¥1,000
    対面会場(Plateau Books)にご来場のうえご観覧いただきます。
    ※席数に限りがございますので、先着15名様分のみの販売となります。

  2. WEB配信視聴チケット💻 ¥1,000
    イベントのリアルタイム配信をオンラインでご視聴いただきます。
    ※後ほど配信サイトのURLを送信します。
  3. WEB配信💻+最新号📖セット売り ¥2,530
    『フィルカル』Vol. 8, No. 2の冊子とWEB配信視聴チケットをセットでご購入いただけます。チケット代が無料になるお得なセットです。
    ※イベント当日までに確実に冊子をお届けするため、8/22(火)正午までで締め切らせていただきます。8/23(水)に東京からクロネコDM便にて発送します。通常2~4日で到着しますが、流通状況やお住まいの地域によっては、到着がおくれる可能性がございます。

🎁現地参加チケットをご購入された方には、ご希望に応じて最新号をセット売り相当の価格でお早目にご購入いただくプランを、チケット購入後にご案内します。(現地参加チケット+最新号で2,530円)

会場案内

会場は三田線白山駅徒歩5分の、「本屋Plateau Books」です。

追加情報

  • フィルカル公式noteで 「VTuberはいかなる意味で二次元/三次元的な存在者なのか」『フィルカル』8(2), 244–280. の【試し読み版】を公開しました。
  • フィルカル公式noteで山野弘樹さんご自身による 「VTuberはいかなる意味で二次元/三次元的な存在者なのか」 の【内容紹介記事】を公開しました。
  • フィルカル公式noteで登壇者・富山豊さんの「自著解説『フッサール―志向性の哲学』」『フィルカル』8(2), 340–346の【試し読み版】を公開しました。

ポップポータルメディア「KAI-YOU」さんのHPに掲載されました。

https://twitter.com/KAI_YOU_ed/status/1694612823819919485?s=20

VRニュースサイト「PANORA」さんのHPに掲載されました。

VTuber事務所「クォーツ」さんのHPに掲載されました。

みなさまのご協力に感謝いたします。