Vol.5, No.1を刊行しました

分析哲学と文化をつなぐ雑誌『フィルカル』のVol. 5, No. 1を刊行しました。以下に、ご紹介いたします。

分析哲学と文化をつなぐ雑誌『フィルカル』のVol. 5,No. 1です。

最新号特集は「いけばなの美学」「学問と勉強のジェンダー・ギャップ」「ELSI」の3本立てです。
さらに、2019年のおすすめ書籍を哲学内外の専門家・名物編集者たち26名がプッシュする企画「フィルカルリーディングス」は今号最大の目玉となっております。
映画監督小野さやか氏インタビューほかも含む圧倒的ボリュームでお届けいたします。

特集1:いけばなの美学
趣意文「越境するいけばな」(柳川太希)
座談会「いけばなと批評」(鈴木亘/青田麻未/Jean Lin/柳川太希/佐藤暁)
「いけばなは現代アートでありうるのか」(Jean Lin)
「勅使河原蒼風におけるいけばな:制約のある今ここにおける「心」の表現に着目して」(柳川太希)
「乱反射するいけばなの自然―小原流琳派調いけばなを事例として」(青田麻未)

シリーズ:ドキュメンタリー映画は思考する
紹介文(吉川孝/小手川正二郎)
小野さやか監督インタビュー:ドキュメンタリー映画のある人生

シリーズ:ポピュラー哲学の現在
対談「哲学と自己啓発の対話」第三回 (玉田龍太朗/企画:稲岡大志)

特別連載
ウソツキの論理学(連載版)哲学的論理学入門 第1回「哲学的論理学の「哲学」とは何のつもりか」(矢田部俊介)

哲学への入門
時間論入門 第3回「時空とは何か―絶対説・関係説・超実体説―」(大畑浩志)

特集2:学問と勉強のジェンダー・ギャップ
特集「学問と勉強のジェンダー・ギャップ」に寄せて 差別を気にせずにすむこと、マジョリティであること: 牧野あおい『さよならミニスカート』を手がかりに (谷川嘉浩)
「日本における理工系分野のジェンダー・ギャップの現状」(一方井祐子)
「実体験から考える哲学のジェンダー・ギャップ」(酒井麻依子)

特集3:「ELSI」というビッグウェーブ
序文(朱喜哲)
「データビジネスと倫理・法・社会― シンポジウム「ELSI対応なくして、データビジネスなし」聴講記」(大谷卓史)
「倫理学者、無謀にもELSIを語る」(長門裕介)

研究への招待
「分析系ニーチェ研究への招待 難解なニーチェ哲学をクリアに解釈する」(大戸雄真)
「メアリー・ミッジリー:人間本性と想像力の哲学者」(イシュトバン・ゾルタン・ザルダイ/木下頌子訳)

コラム、レビュー、新刊紹介
「美学相談室 第1回「『美しい』ということばの意味?」」(難波優輝)
「源河亨『悲しい曲の何が悲しいのか:音楽美学と心の哲学』書評」(木下頌子)
「鬼界彰夫『ウィトゲンシュタイン 思考の生成原理―『確実性について』解析の試み』(皓星社、2020)」(菅崎香乃)

既刊の一部をウェブ公開します

新型コロナウィルスの感染拡大に伴って、各地で外出の自粛や書店・図書館の休業・休館の動きが拡大しています。これを受け、雑誌『フィルカル』はバックナンバーのなかからいくつかの記事を期間を限定して無料で公開いたします。雑誌『フィルカル』は専門家向けの哲学専門誌としてだけではなく、哲学に興味のある方すべてに手に取って頂きたいという思いで創刊されました。この無料公開では「文化と分析哲学をつなぐ」という『フィルカル』の試みをみなさまに知っていただくために相応しいと思われる記事を編集部がセレクトしました。困難な状況ではありますが、哲学に関心を持つ方のお力になれれば幸いです。

フィルカル編集部・長門裕介

新・哲学英文ジャーナル

2021年、
分析哲学系査読付き英文ジャーナル
Review of Analytic Philosophy (RAP、通称ラップ)
が株式会社ミューより創刊されます。

Editor-in-Chief には、
一ノ瀬正樹先生(東京大学名誉教授、現武蔵野大学教授)
をお迎えし、
Associate Editors には、
Professor Alan Hajek (Australian National University)、
Professor Nick Zangwill (University of Hull, UK)、および
Professor Graham Priest (City University of New York) など、
錚々たる先生方にご就任いただきます。

日本発、東京発のジャーナルとして、
国内外問わず、幅広く、
分析哲学に関する論文を受け付けております。

詳細は以下のサイトをご覧ください。
http://rap-journal.net/

創刊号に掲載可能な論文の投稿締め切りは、2020年4月30日です。

下記よりご投稿いただけます。
http://rap-journal.net/submit-for-authors/

ご質問は、以下RAP編集部までお問い合わせください。
rap[at]myukk.org([at] を @ に変えてください)

フィルカルに加えて、RAP へのご投稿も、お待ちしております。

お詫びと訂正

『フィルカル』Vol. 4, No. 3 の目次に誤りがありました。謹んでお詫び申し上げます。正しい目次は、以下の通りです。

P.2 『フィルカル』の構成
●特別寄稿
P.6 演劇と哲学
谷賢一『従軍中のウィトゲンシュタイン』(工作舎、2019)を巡る哲学的随想(鬼界 彰夫)
●特集1:『論理哲学論考』と文化をつなぐ
P.28 古田徹也『ウィトゲンシュタイン論理哲学論考』出版記念誌上ブックフェア
●特集2:山口尚『幸福と人生の意味の哲学』
P.54 神・分析的・実存的―『幸福と人生の意味の哲学』を継続して(山口 尚)
P.62 山口尚の方法(長門 裕介)
P.74 何が人生を形づくるのか(八重樫 徹)
P.96 遠くまで旅する人たちに(高村 夏輝)
●シリーズ:ポピュラー哲学の現在
P.106 『超訳 ニーチェの言葉』ベストセラーの仕掛け人に聞く 藤田浩芳さん(ディスカヴァー・トゥエンティワン)インタビュー
P.130 対談「哲学と自己啓発の対話」第二回
(玉田 龍太郎/企画:稲岡 大志)
文化の分析哲学
P.152 新しい民俗学のための妖怪弁神論—妖怪の存在意義、そして伝承の可能性の条件に関する形而上学的考察—(根無 一信)
P.228 無数の理想を収集する鶴見俊輔—他愛ない夢、想像的変身、感性的横ずれ—
(谷川 嘉浩)
P.260 批評の新しい地図―目的、理由、推論―
(難波 優輝)
イベント
P.304 トークイベント「ネタバレのデザイン」@代官山蔦屋書店(2019年6月26日)登壇者:森 功次、松本 大輝、仲山ひふみ

P.314 ワークショップ「ビデオゲームの世界はどのように作られているのか?—松永伸司『ビデオゲームの美学』をヒントに—」@大阪成蹊大学(2 0 1 9 年8 月3 1 日)登壇者:松永 伸司、三木 那由他、難波 優輝
報告
P.334 ベオグラードでの国際美学会に参加して(青田 麻未)
コラム、レビュー、新刊紹介
P.346 コンピュータで世界を再多義化せよ! ミゲル・シカール『プレイ・マターズ』(フィルムアート社)(吉田 寛)
P.358 倉田剛『日常世界を哲学する:存在論からのアプローチ』(岩切 啓人)
P.382 古田徹也『不道徳的倫理学講義―人生にとって運とは何か』(ちくま新書、 2019 年)(酒井 健太朗)
P.402 社会科学の哲学が提起する問い:社会科学は自然科学と同じ営みを目指すべきなのか?そもそも違う営みなのか?
(伊藤 克彦)
Alexander Rosenberg, Philosophy of Social Science Fifth Edition (Westview Press, 2016)
P.420 シェリル・ミサック『プラグマティズムの歩き方』(上・下)訳者による紹介(加藤隆文)
P.436 源河亨『悲しい曲の何が悲しいのか:音楽美学と心の哲学』著者による紹介(源河 亨)
P.442 リサ・ボルトロッティ『現代哲学のキーコンセプト 非合理性』訳者による紹介
(鴻 浩介)
P.450 Abstracts
P.454 著者紹介

Vol. 4, No. 3を刊行しました

分析哲学と文化をつなぐ雑誌『フィルカル』のVol. 4, No. 3を11月30日に刊行しました。以下に、ご紹介いたします。

分析哲学と文化をつなぐ雑誌『フィルカル』のVol. 4,No. 3です。
鬼界彰夫氏の特別寄稿にはじまる今号は、巻頭でウィトゲンシュタインをフィーチャー。
特集1は、古田徹也氏の話題の書の刊行を記念して、『論理哲学論考』と文化をつなぐブックガイド集となっております。
特集2は、山口尚氏の刺激的な『幸福と人生の意味の哲学』刊行を記念した充実の書評集。
シリーズ「ポピュラー哲学の現在」では、『超訳 ニーチェの言葉』編集者の藤田浩芳氏インタビュー、そして、哲学の玉田龍太朗氏と自己啓発の百川怜央氏の対談第二回をお送りします。
その他、レビューや新刊案内も充実しています。
気鋭の哲学研究者たちの送る、いま一番新しい哲学と文化を知るための雑誌です。

特別寄稿
「谷賢一『従軍中のウィトゲンシュタイン』(工作舎、2019)を巡る哲学的随想」(鬼界 彰夫)

特集1:『論理哲学論考』と文化をつなぐ 古田徹也『ウィトゲンシュタイン論理哲学論考』出版記念誌上ブックフェア

特集2:山口尚『幸福と人生の意味の哲学』
「神・分析的・実存的―『幸福と人生の意味の哲学』を継続して」(山口 尚)
「山口尚の方法」(長門 裕介)
「何が人生を形づくるのか」(八重樫 徹)
「遠くまで旅する人たちに」(高村 夏輝)

シリーズ:ポピュラー哲学の現在
『超訳 ニーチェの言葉』ベストセラーの仕掛け人に聞く 藤田浩芳さん(ディスカヴァー・トゥエンティワン)インタビュー
対談「哲学と自己啓発の対話」第二回(玉田 龍太郎/企画:稲岡 大志)

文化の分析哲学
「新しい民俗学のための妖怪弁神論—妖怪の存在意義、そして伝承の可能性の条件に関する形而上学的考察—」(根無 一信)
「無数の理想を収集する鶴見俊輔—他愛ない夢、想像的変身、感性的横ずれ—」(谷川 嘉浩)
「批評の新しい地図―目的、理由、推論― 」(難波 優輝)

イベント
トークイベント「ネタバレのデザイン」@代官山蔦屋書店(2019年6月26日)(登壇者:森 功次、松本 大輝、仲山ひふみ)
ワークショップ「ビデオゲームの世界はどのように作られているのか?—松永伸司『ビデオゲームの美学』をヒントに—」@大阪成蹊大学(2 0 1 9 年8 月3 1 日)(登壇者:松永 伸司、三木那由他、難波 優輝)

報告
「ベオグラードでの国際美学会に参加して」(青田 麻未)

コラム、レビュー、新刊紹介
「コンピュータで世界を再多義化せよ! ミゲル・シカール『プレイ・マターズ』(フィルムアート社)」(吉田 寛)
「倉田剛『日常世界を哲学する:存在論からのアプローチ』」(岩切 啓人)
「古田徹也『不道徳的倫理学講義―人生にとって運とは何か』(ちくま新書、 2019 年)」(酒井 健太朗)
「社会科学の哲学が提起する問い:社会科学は自然科学と同じ営みを目指すべきなのか?そもそも違う営みなのか?」(伊藤 克彦)
「シェリル・ミサック『プラグマティズムの歩き方』(上・下)訳者による紹介」(加藤隆文)
「源河亨『悲しい曲の何が悲しいのか:音楽美学と心の哲学』著者による紹介」(源河 亨)
「リサ・ボルトロッティ『現代哲学のキーコンセプト 非合理性』訳者による紹介」(鴻 浩介)